2008年07月27日

2

「長女って、世話好きなんですって」
「……?」
「それで末っ子って甘えん坊なの」
「あぁ、うん」
「歳が逆でも、そういう相性的なものってあるんですって」
「……うん」
「でもね、末っ子にとってお姉さんは一人だけれど、
 お姉さんとっては末っ子は妹の一人に過ぎないのよ」
「ねえ、伊織」
「なに?」
「やよいにとっても君は他の誰でもない――『伊織』なんだと俺は思う」
「……私は、一般論を言っただけよ」
「……そう」
「そうよ」
「……」
「……」
「俺、長男なんだよね」
「あらそう」
「末っ子の妹とか甘えてきたら、すごく可愛がってあげれるんだけどなぁ」
「誰がアンタなんかに」
「一般論を言っただけだヨ?」
「…………じゃあ、甘えてもいいかしら?」
「なんなりと」
「プラダの素敵なお洋服見つけたの」
「前言撤回していいかな」
posted by tlo at 08:14| ある日の風景的な何か